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知っておきたい!ベランダ・バルコニーの防水工事における基礎知識!!

皆様こんにちは!茨城県筑西市の塗装会社、ライズペイントです!

築年数が経ってくるとメンテナンスや掃除が行き届きづらいベランダやバルコニーの防水層が経年劣化によって破損し始めてきます。
そうなると建物外部から内部への雨水や湿気の侵入を許してしまい、雨漏りの原因へと繋がり、建物自体の構造躯体にまで大きなダメージを
与えてしまいます。
そうなる前に防水工事や防水層維持のオススメ情報などを解説しながらご紹介したいと思います。

オススメの施工方法とは?

ベランダやバルコニーの防水工事施工において、劣化症状の具合や破損個所の具合、またはご予算等に応じて施工方法も異なってきますので、
シチュエーション別にオススメしたい施工方法をご紹介していきたいと思います!

1.防水性の高いFRP防水はほとんどのベランダ・バルコニーの防水にオススメ!!

まずFRPとはFiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)の略称です。
FRPの外見は、白い繊維を織ったような形状をしています。
FRP防水は床面にシート状のFRPを敷き、さらに表面を樹脂で固めて防水層を形成していきます。
FRP防水の費用は他の施工方法よりも高めにはなりますが、工期が他の施工方法よりも比較的早く完了する事と、FRPマット同士のジョイント部分を
重ね合わせる事で、隙間を防ぐので防水性の方は非常に高い防水性と言える施工方法になります。
また、トップコート塗料の塗り替えによる『トップコートメンテナンス』を施工することで、ベランダやバルコニーの防水層の経年劣化による
寿命を延ばすため、防水層自体の耐久年数が長く持ちます。
初期投資としては他の施工方法よりも高めにはなりますが、確実な防水性と耐久性を求めるならばFRP防水は防水工事の中で最もオススメの
施工方法になります。

FRP防水のメリット・デメリット

それではFRP防水の特徴です。

メリット

◎水密性が高い(防水性)
◎歩き回っても傷みにくい(耐久性・耐荷重性・耐摩擦性に優れている)
◎他の防水層と比べて軽量で建物に負担をかけない
◎施工日数が短い(1~2日)

デメリット

×他の防水層よりも紫外線に弱い為メンテナンス頻度が多い
 (トップコートの維持が重要)
×金属製や木製のベランダには不向き
 (伸縮性がないため、熱によって床面に膨張が起きると
 比較的割れやすい)
×他の防水層よりも費用が高め

2.ベランダやバルコニーの面積が広い場合にはシート防水がオススメ!!

※写真はイメージです。

シート防水とはその名の通り厚さ1~2㎜程度の塩化ビニール製や合成ゴム製のシートを床面に貼る防水工事です。
ベランダやバルコニーの面積が広くなってくるとFRP防水でも施工出来ない訳ではありませんが、ご予算の面を考えるとFRP防水は施工費用も
高めになります。
そのため、平らで面積が広い床面の場合、シート防水がオススメです。
 
また、次項でご紹介するウレタン防水とも違い、シート防水材も既製の防水シート材を貼っていく施工方法なので、工期も比較的短時間で
施工する事が可能です。
また、防水層の厚さも均等になり耐久年数が長いので、シート同士のジョイントの隙間を防ぐシーリング材の経年劣化の状態に注意して
メンテナンスを行えば、防水層の耐久年数の寿命も延ばす事ができ、防水層を維持する費用も安く抑えられます。
そのため、面積の広いベランダやバルコニーの防水工事の施工にはシート防水がオススメです。

シート防水のメリット・デメリット

それではシート防水の特徴です。

メリット

◎塩化ビニール製のシートは紫外線や熱に強い
◎トップコートが不要
◎デザインが豊富
◎異常が起きた場合、目視で分かる

デメリット

×凹凸がある床には施工不可
×耐用年数は約15年、その都度全ての交換が必須
×業者の熟練が必要
 →品質は職人の腕次第になってしまう

3.価格重視の施工方法ならウレタン防水がオススメ!!

ウレタン防水とはウレタン樹脂塗料によりゴム状の防水膜を作る防水工事のことです。
床面の素材・形状・面積を最も問わずに施工でき、弾力性の床面に仕上がります。
ベランダやバルコニーの防水工事施工の中でもウレタン防水が最も低価格な施工方法なので、価格重視する方にはウレタン防水をオススメします。
ですが、塗料のみを使用して防水層を形成するので、防水層の厚みを均等にして仕上げることが難しいことや乾燥させるのにも日にちを空けたり
などと施工完了の工期が長くなってしまうので、一般住宅での需要は少ないです。
かといって、一般住宅で施工が出来ないという訳ではないので、価格重視での防水工事をご検討されたい場合には、ご予算や工期の面を
施工業者さんとご相談の上、ご検討されることをオススメします。

ウレタン防水のメリット・デメリット

それではウレタン防水の特徴です。

メリット

◎低価格で施工できる
◎防水層が軽量のため、建物への負担が少ない
◎繋ぎ目のない均一な仕上がり
◎床面の材質を問わない

デメリット

×各工程で乾燥が必要のため、工期が長い
 ※一般住宅のベランダやバルコニーであれば3~7日
  屋上などの広い場所ならば5~10日必要
×均一な仕上がりにするための技術が難しい
 →品質は職人の腕次第になってしまう
×定期的なメンテナンスが必要(トップコート)

防水の効果を長く維持させるためには?

ベランダやバルコニーの防水層が常に雨水や紫外線に晒された状態にあるため、どうしても経年劣化や破損などを避けることができません。
そこでここではそれらの防水効果を長く維持させる方法をご紹介していきたいと思います。

コケや色褪せ、ヒビ、剥がれの確認

コケの発生は多くの場合、清掃で解消できますので、コケが生えてきた場合すぐに
清掃すると良いでしょう。
そして表面の色褪せや小さなヒビが確認出来た場合は、ベランダの表面が傷み始めているサインです。
表面のトップコートを塗り直すことをオススメします。
また、大きなヒビや剥がれが目視できるようになった場合、これを放置すると
雨漏りの原因にも繋がりますので、早めの専門業者へのご相談が必要となります。

排水溝、ドレンの定期的なメンテナンス

排水溝やドレンに砂埃や泥、落ち葉などが溜まり、排水に詰まりを起こしてしまうと
防水層に水が溜まる原因になり、更には雑草が発生する原因にも繋がります。
雑草の根は想像以上に強くて丈夫です。
雑草が一度生えてしまうと、その根により防水層の傷みに繋がり、またそこから
雨漏りの原因になる可能性もありますので、対策として3ヶ月に1回の
排水溝・ドレン周りの洗浄を行うなどのメンテナンスが必要になってきます。
 
※特にベランダやバルコニーの周辺に庭木などの樹木を植えている、または
ベランダやバルコニーでガーデニングをされているご家庭の場合は、より定期的な
洗浄によるメンテナンスが非常に重要になってきます。

トップコート塗料の塗装によるメンテナンス施工の重要性

トップコート塗料に含まれる成分は紫外線や雨水などから防水層を保護して
経年劣化による寿命を延ばしてくれる効果があります。
ですので、4~5年に1回のトップコート塗料塗り替えのメンテナンス施工を
行うことをオススメします。

防水工事施工の際のチェックPOINTとは!

それでは実際に防水工事をする際にチェックしておかなければいけないPOINTをご紹介していきます!

その1.施工写真の撮影

施工前に施工業者の方に依頼して、各工程ごとの施工写真を撮影しておくことをオススメします。
 
防水工事施工にあたり、各工程の施工写真を撮影しておくことで、施工完了後に不具合などが発生した場合、施工業者に防水層の防水工事の手直しや
補修工事などを求めることが可能になります。
またトラブル回避対策にもなるため、施工写真の撮影は非常に重要です。

その2.ベランダやバルコニーの形状に合う防水工事の施工方法を選ぶ

一般住宅の防水工事には様々な施工方法がありますが、お住いになっているご自宅のベランダやバルコニーに適した施工方法をお選びすることが
施工する防水層の耐久年数を長く維持させる決め手となります。
 
そこで適切な施工方法を選ぶためにすること、それは信頼できる施工業者さんに依頼することです。
それについては次でご紹介したいと思います。

防水工事を依頼する際の業者選びのコツ!!

防水工事施工に掛かる費用も決して安いものではありません。
また、施主様になる一般のご家庭の方が施工方法を簡単に選ぶという訳にもいかないため、防水工事をご依頼する場合は信頼できる施工業者の方に
ご相談することがベストとなります。
ここではその業者選びのコツをご紹介したいと思います!!

各種防水工事施工の工事項目のある専門業者に依頼する

ベランダ・バルコニーの防水工事で最も一般的な依頼先としては
 1.新築時のハウスメーカー
 2.外壁塗装業者
 3.防水工事専門業者
があります。
 
このうち最もオススメなのは言うまでもなく、3.の防水工事専門業者です。
シート防水などの他の施工法もあることから防水工事施工には基本的に専門の知識を要します。
そのため、防水工事専門業者に依頼することが一番オススメです。
しかし、2.の外壁塗装業者でも各種防水工事施工の工事項目のある塗装業者であれば、防水工事施工を依頼しても安心できます。
一般住宅のウレタン防水の密着工法やFRP防水などの施工は外壁塗装業者が直接防水工事の施工を行うケースもあります。
 
万が一、各種防水工事施工の工事項目のない塗装業者に依頼してしまうと、防水工事の知識が薄い、または全くない場合もありますので、
未熟な技術で施工されてしまい、完了後の施工不備やトラブルなどに繋がってしまう事もあります。
また、下請け業者に依頼する施工業者を選んでしまうと、マージン発生の可能性も出てきますので、外壁塗装業者に依頼する場合は
各種防水工事施工の工事項目を持っている専門の業者に依頼することをオススメします。
 
また、1.のハウスメーカーは一番要注意です。
なぜならばいくら大手ハウスメーカーに依頼したとしても、実際にベランダ防水工事の施工を行うのは下請けにあたる2.の外壁塗装業者や
3.の防水工事専門業者となります。
そのため、工事の品質は同じであっても、そちらに払うためのマージン分、高い費用を支払わなければならなくなってしまうからです。

下請け業者に任せない自社で防水工事施工を行う業者に依頼する

近年では防水工事の施工を『リフォーム業者』や『ホームセンター』、『ハウスメーカー』などでも請け負ったりしていますが、
上記でご紹介したように、結局のところは防水工事の施工を行うのは下請けの業者になります。
そのため、紹介手数料も発生していることになってきます。
 
防水工事施工を請け負って、それを下請け業者に工事を依頼し施工すると言う事は支払う工事費用が高くなるのはもちろんのこと、
防水工事完了後のアフターサービスや保証などの問題になってきた場合に責任の所在も明確ではなくなってしまいます。
そのため、トラブル回避のためにも信頼できる『自社で防水工事施工を請け負う専門の業者』にご依頼することをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

外壁や屋根の経年劣化は近年、住宅街で営業している外壁塗装業者から声が掛かり経年劣化の進行具合を教えてくれたりしますが、
意外とベランダやバルコニーの防水層の経年劣化にまでは目が行き届かず見落とされていることが多々あります。

そこで、これからベランダやバルコニーの防水工事をご検討されている方に『知っておきたい防水工事の基礎知識!!』としてご紹介させて
頂きましたので、ご参考にしていただければ幸いです。