皆様こんにちは!茨城県筑西市の塗装会社、ライズペイントです!
外壁塗装をしようと見積もりを取ったら『雨樋』や『塗装』の文字があるのを見て、気になったことはないですか?
外壁や屋根と比べて、普段気にならない場所なので、そこまで『塗らなきゃ!』と考える人は少ないのではないのでしょうか?
そこで今回は外壁塗装をご検討する際に知っておきたい雨樋塗装の必要性と雨樋の素材の種類や特徴を紹介してきたいと思いますので、
ぜひ参考にしていただければと思います!!
雨樋とは?
そもそも雨樋が家のどこの部分を指しているのか分からない方もいらっしゃる
かと思います。
雨樋とは屋上や屋根、ベランダ等にたまった雨水を雨水枡に流す筒状の建材の
ことで、降ってきた雨をスムーズに下に流す事を目的に、基本的に鼻隠しや
垂木と呼ばれる部材に設置されますので、塗装箇所としてはあまり目立ち
ませんが、雨の多い日本の住宅に設計される建材の中で重要な役割を果たします。
雨樋を設置していないと、屋上や屋根からそのまま雨水が大量に流れ落ちて
しまうので、騒音にも繋がります。
また木造住宅で雨樋が設置されていないと、建物の腐食の原因にもなります。
この他にも屋根をつたって落ちた雨水が庭を打ち付けることにより溝ができ、
そこに水たまりが出来てしまいますので、地盤の軟弱化が起きてしまうといった
お住いの問題に繋がってきますので、雨樋には重要な役割があるんです。
雨樋の種類
雨樋に使用される素材にはいくつか種類があります。
そこで次は主な素材の種類について、特徴と共にご紹介いたします。
塩化ビニール樹脂
安価のため、最も多く使用されている雨樋の素材です。
そもそも水道管で使用されている素材のため、耐候性(特に紫外線の影響)、防水性、耐久性に優れています。
しかし経年劣化により固くなり割れやすくなるというデメリットもあります。
耐用年数は15~20年程度です。
ガルバリウム鋼板
サビにくく軽量の金属製のため、屋根材としても注目度が高くなったガルバリウム鋼板素材の雨樋は塩化ビニール樹脂と比べて高価ですが、圧倒的な耐久力があり、耐用年数も非常に長いです。
※写真は素材のイメージです。
アルミニウムステンレス
サビにくいのが大きなメリットと言われている素材ですが、非常に高価で一般の住宅で雨樋として使用されているケースは殆どない珍しい素材です。
また、この素材を使用する場合、鼻隠しに充分な耐久性があるかどうかの確認が必要です。
※写真は素材のイメージです。
銅
光沢があり、設置当初は煌びやかな赤褐色ですが、経年劣化により黒くなり、また酸化により緑青色に変化します。
和風住宅はこの経年劣化による変色と相性が良いため、銅素材の雨樋が使用されることが多いです。
しかし雨にさらされ過ぎると、酸の影響により穴が開くと言うデメリットもあります。
上記のアルミニウムステンレス製と銅製の雨樋については特に塗装をする必要性はありませんが、紫外線や雨水が原因の色褪せ等が
気になる場合には材質にあった塗料などもあります。
その際は施工業者に相談してみることでそれぞれの材質にあった塗料を薦めてくれますので、ご検討してみるのも良いかと思います。
雨樋の劣化から引き起こされる建物への劣化
雨樋塗装は屋根や外壁塗装に比べると優先度は低いです。
しかし、雨樋の劣化から屋根や外壁の劣化へと繋がり、更に劣化を進行させてしまう原因になってきます。
そこまで進行してしまうと、その延長線上には建物内部の構造への劣化へと進行していき、室内への雨漏り等へ発展してしまいます。
いずれにしても雨樋の材質は永久的に使用できるものではありませんので、年月が経つにつれて必ず経年劣化していきます。
材質により劣化の進み具合に違いはありますが、雨樋の寿命は平均して約10年~15年とされています。
雨樋交換をしてから15年以上そのままで経過している住宅の場合は劣化の症状として、変形(歪み)・穴あき・割れ・外れ・漏れ等の
劣化現象が起き、雨樋が割れたり、穴が開いてしまったり等の劣化による破損部が多くみられてきますので、
雨樋にこのような劣化現象があった場合は雨樋の補修や交換が必要になってきます。
雨樋塗装の必要性
ここまでで、雨樋の重要性はお分かりいただいたかと思いますので、次は雨樋塗装がなぜ必要なのかをご紹介いたします。
耐久性を高めるため
塗装の必要性はそもそも耐久性を高める為に施工すること、つまり雨樋塗装にも同じことが言えます。
雨樋は丈夫な素材でできているため、必ずしも必要ではないという見解もあります。
雨樋には軒樋(のきどい)、竪樋(たてどい)があり、雨樋の殆どの材質は塩化ビニール樹脂で出来ています。
雨樋の材質は雨水や紫外線が当たる事で雨樋にサビやひび割れと言った経年劣化がしていきますので、外壁塗装工事を施工される際に
外壁と一緒に雨樋の塗装もしておく必要があります。
塗装工事の各項目の塗装を同時に行うことで塗料の耐久年数に関係していきます。
屋根・外壁の塗り替えの際に雨樋の見た目がまだきれいだからと言う理由で後回しにしてしまうと、塗り替えた外壁の耐久年数が
10年ある間に塗装をしなかった雨樋の劣化は塗り替えた塗料の塗膜よりも塗装がされていない分、劣化は進んでいます。
そのため、雨樋にサビやひび割れが現れ、メンテナンスや雨樋交換をしなければならないリスクが出てきます。
そうならないためにも塗装をすることで耐久性を高め、雨樋を守ることができます。
※雨樋の補修塗装工事・雨樋交換となると、足場仮設が必要となるので、外壁塗装をご検討の際は雨樋塗装も一緒にすることをオススメします。
外観の美しさを保つため
雨樋を塗装する事で得られる最大のメリットが外観の美しさが保たれることです。
年数がたつことで紫外線による色褪せや傷、泥汚れが付いたままになりますともちろん、外観の美しさが損なわれてきます。
どんなに外壁をキレイにしても、雨樋が汚かったら統一感がなく、汚い部分が目立ってしまいますよね。
そのため外観をキレイな状態に保つために塗装が必要になってきます。
雨樋塗装の特徴
雨樋塗装を行う上でのメリット・デメリットのご紹介です。
メリット
劣化の進行を遅らせる
雨樋は屋根や外壁を守る役割を果たします。
台風や雨が多い地域では特に雨樋の稼働率も上がり、負担も大きくなってきます。
そのため、防水性、耐久性等の機能性の優れた塗料で塗装をすることで劣化の進行を遅らせることができます。
※硬質塩ビ(雨樋)対応塗料/『マックスシールド1500』シリーズの塗料で雨樋塗装をされると、劣化の進行を遅らせるのに
適していますので、お選びする事をオススメします。
劣化を目立たせない
塗り替えをする際に屋根・外壁・雨樋を同じ塗料で塗ったとしてもそれぞれ材質が異なりますので、塗料自体の耐久年数は
同じでも材質による劣化の進み具合に違いが出てきてしまいます。
屋根・外壁・雨樋等の劣化のバランスが偏れば建物自体の外観の美しさにも影響してきます。
そのため、雨樋塗装を行うことで建物全体のバランスが整うと言うメリットがあります。
外観が綺麗になる
雨樋は建物の高い位置に設置されているので、人の目につきやすいです。
雨樋本来の素材のままよりも塗装をすることで雨樋の見た目もキレイになり、外壁と雨樋の色がバランス良く塗り分けて塗装できるので、
外壁塗装完了後の外観がキレイに仕上がります。
また、雨樋の色が黒やグレー等、暗い色で合わせている場合が多いですが、その際、外壁の色と合わず、雨樋の色が浮いて見えることが
見受けられます。
そういう場合は外壁の色に寄せて同色系に近づけていくことで外壁と雨樋の色のアンバランス感が解消されます。
デメリット
重要度が低い
もちろん、劣化を防ぐために雨樋は塗装したほうが良いのですが、屋根や外壁塗装と比べると、雨樋塗装はどうしても軽視されてしまいます。
屋根や外壁塗装を行う際に費用面や工期に時間をかけられる余裕がある場合に雨樋塗装を行う事をオススメします!
雨樋塗装のみだと出費が高い
雨樋のみの補修工事を施工するとなると費用が思った以上にかかってしまいます。
雨樋のみでの補修工事を施工する場合でも、必ず足場仮設が必要となります。
その他にも人件費、業者の移動費など多くの費用が掛かります。
雨樋塗装を行っても雨樋本体の機能性は向上しないので、雨樋単独の塗装工事は上記の費用が嵩むだけでおススメできません。
費用の削減ができない
雨樋の塗装自体は塗装面も広範囲ではありませんので、塗装自体の費用は高額になることはありません。
しかし、高所での作業になってきますので、足場仮設費用を省くことはどうしてもできませんので、
施工に必要な費用として掛かってきます。
足場仮設費用は補修工事費の全額の2~3割を占めると言われている程高額な費用になります。
屋根や外壁の一部ではないからとコスト削減したい方も少なくはないかと思いますが、建物の雨水の排水設備と言う
重要な部材ですので、安全面や工事の完成度も考えると足場仮設費用の削減は出来ません。
また、補修工事を施工される施工業者の会社側にも建設基準法を守る義務があります。
▼建築基準法令/第136条の5
『要約』
工事をする部分が工事現場の境界線から水平距離が5メートル以内で、かつ、地盤面から高さ7メートル以上にある時、
その落下物によって工事現場の周辺に危害を生ずる恐れがある時は、工事現場の周辺を鉄鋼または帆布で覆う等、
落下物による危害を防止する為の措置を講じなければならない。
上記、建築基準法に基づいて、雨樋塗装のみの場合でも足場仮設が必ず必要になり、費用削減はできないのです。
雨樋の塗り替え時期
雨樋は建物の外部にさらされて雨水を流す排水設備で、大雨の時などに雨水を地面に排水する役割を果たします。
そのため、雨樋は金属製や塩ビ(塩化ビニール樹脂)等の比較的丈夫な材質でつくられています。
雨樋とは機能性が重要な役割なので、外観や機能性に特に問題がなければ、補修の必要もありません。
外観にくすみ等が気になってきてからの塗装で十分に外観の美しさは保てます。
塗装する事で雨樋本来の機能性や強度が上がる訳ではないので、雨樋の既存の色が劣化し始めてきていれば、
施工業者が見積もりの段階で雨樋の塗装を薦めてくれますので、その時が雨樋塗装のベストタイミングとなります。
雨樋自体の破損等について
雨樋は塗装しないで放置しておくと素材が経年劣化をしていき、雨樋の破損や交換のリスクが高まります。
雨樋自体の材質の耐久性は弱まり破損へと繋がり、雨樋を固定している支持金具は金属製なのでどうしても経年劣化により
傷んでしまいます。
その傷んだ支持金具が外れてしまうと雨樋自体も外れてしまう!?なんてこともあります。
雨樋自体の塗装は雨樋の機能性を改善させる為の補修工事ではありませんので、排水機能の回復や機能性の向上に繋がることはありません。
雨樋の破損部や雨樋の管の歪み等がある場合には交換や修理と言った工事が必要になってきます。
そこで次は雨樋自体の破損や歪みについてご紹介いたします。
雨樋の破損
雨樋に破損が見られた場合は勿論、塗装以外の工事が必要になってきますので、
雨樋交換や修理と言った工事を施工しなければなりません。
雨樋の破損を放置すれば雨水が流れず途中であふれ出たり、ジョイント部分や
通常雨水が流れ出ない部分から流れ出たり等の水漏れにも繋がります。
そして水溜まりが起きた雨樋の中はカビ・苔・藻等が繁殖する原因にも
繋がっていきます。
また、雨樋が割れて破損している場合は屋根や外壁から建物の内部への水の侵入を
許し、建物全体の劣化の原因にも繋がりますので、必ず交換工事をする事を
オススメします。
雨樋交換については、一部交換・全交換が可能ですので、破損個所や劣化部分に
適した交換工事を施工業者の方とご相談の上、ご検討されるとよいかと思います。
雨樋の歪み
雨樋に歪みが出ている場合は支持金具や勾配の調整を行い歪みを直してきます。
雨樋の一部に歪みが出ている事で、雨水の排水に支障が出て苔の発生や汚れや
ゴミ等がたまりやすくなってきます。
雨樋に少しでも傾きが見られる場合には雨樋の調整をする必要があります。
雨樋の歪みや大きな変形などが見るからに全体に目立つ場合は交換工事を
薦められる可能性が高いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は雨樋塗装の必要性についてご紹介させていただきました。
雨樋が機能性を重視した部材であることと、雨樋塗装の高価が材質の経年劣化を遅らせてくれる役割を果たし、
また、外観の美しさを保つことなど、様々な必要性がある中で、同時にお伝えさせていただきたいのが、雨樋塗装におけるタイミングです。
お住いの塗り替え工事を施工されるとなると、かかる費用も決して安い金額ではありませんので、外壁塗装と兼ねて一度の足場仮設で
雨樋塗装の補修工事も施工されることで経済的にも非常にお得となります。
雨樋塗装をご検討される際にはこの記事で是非、雨樋塗装の必要性とタイミングを参考にしていただければ幸いです