皆様こんにちは!茨城県筑西市の塗装会社、ライズペイントです!
色褪せやチョーキング、汚れが目立ってきて、そろそろ外壁塗装を検討している皆さん!
どうせお家の外壁塗装をするなら、ご近所さまとかぶらない、自分らしさが表現できるおしゃれな外壁にしたいとは思いませんか?
塗装と言うと約10年のスパンで行うため、一度行ったら約10年間は変えられません。
だからこそ色・素材選びで失敗はしたくないですよね。
しかも、外壁は面積が広いため、選んだ色や素材によってお家の印象もかなり変わってしまいます!
とはいえ、外壁をおしゃれにするにはどうしたらいいか悩んでる方も少なくないでしょう。
そこで今回は外壁材にはさまざまな種類がありますが、デザイン性が高く優れた機能を持つ『サイディング』について
ご紹介したいと思います!
『サイディング』ってなに?
外壁塗装をしようと思って外壁材について調べていると『サイディング』という言葉をよく目にしませんか?
普段の生活ではあまり馴染みのない言葉ですが、外壁塗装する上では、実は知っておいて損はしない言葉なんです!
まずは『サイディング』の一般的な知識についてご紹介いたします。
『サイディング』とは建物の外壁に貼る板状の外壁材の一種で、近年では国内のほとんどの住宅(約70~80%)で使われています。
そもそも外壁塗装の施工方法には塗り壁やタイル張りの「湿式(しっしき)」と一定のサイズの板を外壁に貼り付ける、
いわゆるサイディングと呼ばれる「乾式(かんしき)」の2種類があります。
少し前までは前者の湿式、職人の手作業により重厚感や高級感のある見た目に仕上げる、塗り壁(モルタル)が主流でした。
モルタルは耐久性や耐用年数も長いため、メンテナンス周期がサイディングよりも2倍長いと言うメリットもありますが、
施工の時間が長く、また、費用もかさんでしまうため、近年ではさまざまな種類の「柄」、「色」、「質感」など、
バリエーションも豊富でリーズナブルなことからサイディングへ流行が移行してきています。
さらには複数の種類のサイディングを組み合わせて貼ることもできるため、貼り方のパターンは多数となり、
オリジナルの外壁が楽しめるのも人気の理由となっています。
サイディング材の特徴
サイディング材は現在、新築やリフォームに使用される外壁材の中でも主流となってきています。
次は、そんなサイディング材を使った際のメリット・デメリット、モルタル外壁やALCパネルなどの他の外壁材との違いについて
ご紹介していきます。
メリット
①初期費用が抑えられる
サイディング材は工場で大量生産されているため、他の外壁材に比べると初期費用は低めで品質が非常に安定しています。
②施工期間が短い
サイディング材は軽量のため、扱いやすく施工がしやすいのが特徴です。
また、気候の影響を受けにくいので、他の外壁材に比べて短期間での施工が可能です。
③色やデザインのバリエーションが豊富
色やデザイン、模様のバリエーションが豊富のため、自分好みの外壁を実現できます。
レンガ・タイル・天然石・木目調など費用も重量もかかってしまう素材でもサイディング材なら、本物そっくりの質感を出しつつ、
本物よりも安価で簡単に再現出来ます。
④耐久性、耐火性、耐候性が高い
耐久性が高く他の外壁材に比べて経年劣化がしにくく、チョーキング現象やクラック、塗膜の剥がれが起こりにくいため、機能が長持ちします。
また、サイディング材の種類によっては耐火性・耐候性にも優れています。
⑤建物が長持ち
建物内部が傷みにくい施工方法(外壁通気工法)により、建物内部が傷みにくくなるため、建物全体を健康な状態で長く維持することができます。
〈外壁通気工法〉
壁体内の湿気を外部に放出するために外壁の柱と外壁材の間に通気層を設ける工法です。
そうすることで壁体内に生じた水分や湿度を外に逃がすことができ、壁体内の内部結露を減らす効果ができ、
建物の耐久性を向上させることができます。
⑥セルフクリーニング
セルフクリーニング機能が標準に備わっているサイディング材が今では一般的です。
雨が降るとその雨水で汚れを洗い流すものなど、メーカーや商品によって仕組みは異なりますが、新築やリフォーム仕立ての状態を
長く保つ事ができるのが特徴です。
また、メンテナンスコストのダウンにも繋がります!
デメリット
①定期的なメンテナンスとリフォームコスト
サイディング材自体は経年劣化しにくいですが、コーキング部分(サイディングとサイディングのつなぎ目部分)は逆に経年劣化してしまいます。
経年劣化により、縮んでしまったり、ひび割れが発生したりして、そこから雨水が浸入してしまう(雨漏り)可能性があります。
そのため、コーキング部分は定期的なチェックや必要に応じたメンテナンスは必要となります。
また、メリットにもあるように初期費用は抑えられる一方で、定期的なリフォームが必要となるため費用はかかります。
ただ、外壁材は基本的に約10年に一度のスパンで塗装などのメンテナンスが必要なため、このようなデメリットはサイディング材に限らず、
どの外壁材でも定期的なチェックとメンテナンスは必要なこととなります。
ひび割れや塗膜の剥がれ、チョーキング現象などが発生したら劣化のサインですので、その際は早目に対処するようにしましょう。
②熱吸収
窯業系サイディング(後述)は特に熱が逃げにくくたまりやすい(蓄熱)ため、真夏の直射日光を浴びてしまうことにより、
外壁の表面温度がかなり高温になってしまいます。
そのため、室内の温度も上昇しやすくなるというデメリットがあります。
③防水機能の低下
サイディング材そのものには防水性がない場合が多く、樹脂系サイディング(後述)以外は、表面を塗装して防水しているのが一般的です。
そのため、経年劣化によって塗膜が剥がれてくると、表面の防水機能が低下し、外壁表面から雨水や水蒸気などの水分を吸収しやすく
なってしまい、そのまま放置すると雨漏りや建物内部の腐食やカビの発生を引き起こす危険性があります。
そうなる前に前述でもあるように約10年に一度のスパンで塗装リフォームがほぼ不可欠となってきます。
他の外壁材のメリット・デメリット
現在、住宅に使用されている外壁材は主に、サイディング、モルタル、タイル、ALCパネルの4つです。
サイディング材が普及するまでは、モルタルやタイルが一般的な工法でした。
次はサイディング以外のそれぞれの特徴をご紹介します。
モルタル
モルタルとは砂、セメントそして水を混ぜて出来たものです。
適切な施工をした場合、30年以上の耐用年数があると言われるくらい耐久性に
優れています。
しかしその反面仕上がりは職人の腕に左右されてしまいます。
そして工程が非常に複雑で費用も高いです。
また、ひび割れが発生しやすいため、建物全体を健康な状態で長く保つためには、
適切なメンテナンスが欠かせません。
他にもチョーキングや亀裂、塗膜の剥がれ、コケ、カビ、藻の発生はモルタルでは
天敵となりますので、これらの症状を防ぐためにも、定期的なチェックが必要です。
タイル
粘土を主成分として板状に焼き固めた外壁のことです。
タイルの最大のメリットは耐久性が高いことです。
適切な施工をされた場合、20~30年以上の耐久性を発揮します。
また、経年劣化もほとんどなく、吸水しないので、汚れが付きにくく、
雨の影響を受けにくい素材でもあります。
とても優秀なタイルですが、タイルの「浮き」や「剥がれ」には要注意です。
これはタイルの裏側に水が浸入したことによって発生します。
主な原因は施工不良や継ぎ目・コーキング部分の劣化です。
そのため、タイルのメリットである耐久性が高さを過信せず、定期的なチェックや
メンテナンスは必要です。
ALCパネル
ケイ酸質、石灰質、アルミニウム粉末を主原料とした軽量気泡コンクリートパネルと言う、軽石のような外壁材です。
耐熱性・耐震性が優れているため、主にマンションなど大型建築物に使用されて
います。
多孔構造のため、防水性・表面強度が低く、雨漏りや建物内部の腐食を起こす
可能性があるため、ALSの塗料には防水性、耐久性の高い塗料を使用します。
サイディング材の種類
サイディング材は材質ごとに窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類に分類されます。
同じサイディング外壁でも素材が異なれば、それぞれの見た目や特徴にも大きく違いが出てきます。
次はその4種類について詳しくご説明いたします。
窯業系サイディング
窯業系サイディングは新築戸建ての70~80%という圧倒的なシェアを誇るサイディング材です。
主原料はセメント質と繊維質で、それらを混ぜて加工し、板状に形成したものです。
工期が短く、柄やカラーバリエーションが豊富なことが特徴で、レンガ調・木目調・タイル調などのパターンも多く、
おしゃれな風合いでデザイン性にも優れおり、さまざまな質感を表現できます。
項目 | 評価 |
---|---|
耐用年数 | 20~30年 |
耐久性 | 高い |
防火性 | 高い |
遮音性 | 高い |
施工期間 | 短い |
価格 | 比較的安い |
デザイン性 | 高い |
『見た目にこだわりがありデザイン性に優れている外壁が良い』『豊富なデザインやカラーから選びたい』という方にオススメです。
金属系サイディング
金属系サイディングは表面にスチール・アルミニウム・ステンレス・ガルバリウムなどの金属製の素材で、裏には断熱材で構成されている
外壁材です。
金属製のため、非常に丈夫な造りで腐食しにくいという特徴があります。
また、耐震性・防水性にも優れており、さらには軽量なため建物にかかる負担が少ないのも優れたポイントです。
窯業系サイディングが約70~80%のシェアに対して、金属系サイディングは約9%です。
窯業系サイディングと同様に柄、カラー、デザインのバリエーションが豊富で、レンガ調・タイル調なども多数あります。
項目 | 評価 |
---|---|
耐用年数 | 20~30年 |
耐久性 | 非常に高い |
断熱性 | 非常に高い |
防水性 | 高い |
防音性 | 高い |
価格 | 比較的高い |
デザイン性 | 高い |
『地震に強い家にしたい』『外観をスマートな印象の家にしたい』という方にオススメのサイディングです。
木質系サイディング
木質系サイディングは名前の通り、天然の木材に塗装したサイディング材です。
湿気の多い日本において、木の呼吸を遮らない加工を施し、本物の木材の自然な風合いや温かさが感じられる外壁材です。
窯業系・金属系サイディングとは異なり、目地(サイディングとサイディングのつなぎ目)がないため、コーキング(シーリング)が不要です。
ただし、素材が天然の木材のため、水に弱く、定期的なメンテナンスを行わないと腐食する可能性もあるので、注意が必要です。
項目 | 評価 |
---|---|
耐用年数 | 15~25 |
耐久性 | 低い |
耐熱性 | 高い |
防水性 | 低い |
メンテナンス | 必須 |
価格 | 高い |
デザイン性 | 非常に高い |
『自然の木の風合い、温もりがあるデザインにしたい』『とにかくおしゃれにしたい』という方にオススメのサイディングです。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂を主原料としたもので、塩害や凍害などに優れた耐候性を持つサイディング材です。
アメリカでは高いシェアを誇っていますが、日本では取り扱っているメーカーが極端に少ないため、施工できる業者も少なくほとんど
普及していないのが現状です。
腐食・サビ・色褪せ・塗膜の剥がれ等が発生しないため塗り替えは不要で、メンテナンスの手間がかからない外壁材です。
また、金属系サイディングと同様、軽量であるため、建物にかかる負担は、少ないのも特徴です。
※写真はイメージです
項目 | 評価 |
---|---|
耐用年数 | 20~30 |
耐久性 | 非常に高い |
耐候性 | 非常に高い |
耐震性 | 高い |
遮音性 | 低い |
価格 | 高い |
デザイン性 | 低い |
『メンテナンスは楽がいい!できるだけ手間を省きたい!!』『寒冷地に家を建てる』という方にオススメです。
サイディング材の費用
デザインやカラーバリエーションが豊富で多機能なサイディング材なので、高額なイメージが持たれる方も多いと思います。
そこで、次は実際の施工費用について、新築とリフォームの施工別でご紹介したいと思います。
新築の場合
新築の場合、サイディング材の種類によって費用は異なってきます。
サイディングの種類 | 単価(1㎡あたり) |
---|---|
窯業系サイディング | 3,500~5,000円 |
金属系サイディング | 4,000~6,000円 |
木質系サイディング | 6,000~8,000円 |
樹脂系サイディング | 7,000~9,000円 |
サイディング材の中でも特にシェアを占めているのが窯業系と金属系です。
前述で挙げたように窯業系はデザイン性や費用を、金属系は軽さと耐震性を重視する方に選ばれる傾向があるようです。
リフォームの場合
リフォームの場合は「カバー工法(重ね張り)」と「張替え」の2種類あります。
足場設置やシーリング費用、張替えの場合は既存の外壁の撤去費用がそれぞれ1㎡あたりで合計で下記のように掛かります。
工法 | 単価(1㎡あたり) |
---|---|
張替え | 4,500~5,000円 |
カバー工法 | 3,700~4,000円 |
新築の場合と同様、使用するサイディング材の種類によって金額は異なりますが、「カバー工法」と「張替え」で比べると、
既存の外壁撤去費用がない分、「カバー工法」の方が時間も費用も節約になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サイディングはデザインや色、柄とバリエーションが豊富で、機能も充実しているので、メリット・デメリットを含め、
サイディングの中でもさらに自分の好みに合う種類の外壁材を選ぶことができます。
ここでご紹介したことがサイディング材選びのお役に立てれば幸いです。