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ぴったりの塗料を選ぼう!外壁塗装の塗料の種類や特徴の徹底解説!

皆様こんにちは!茨城県筑西市の塗装会社、ライズペイントです!

ご自宅の外壁を塗り替える時、その満足度を大きく左右するのが塗料選びです。
一口に外壁塗料と言っても、その種類や特徴などが多すぎて、どの塗料を選んだらいいか分からない方も多いと思います。
そこで今回は外壁塗料の種類や特徴を解説していきたいと思います!
ご自宅の外壁や環境、ご予算などを踏まえ総合的に判断し、ご自身に一番最適な塗料を選んでいきましょう!

塗料とは

まず塗料とはどのようなものから作られているかご存知でしょうか?
塗料は左図の通り、大きく分けて4つで構成されています。

成分
詳細
顔料
塗料の色彩を作る水・油・一般溶剤などに
溶けない着色または無色の粉末。
樹脂
塗料の骨格となるもの、つまり塗膜の主成分。
これによって塗料のグレードが決定する。
この樹脂の種類によって耐候性(長持ちの度合い)が変わる。
添加物
塗料の性能を補助。
防カビ、防さび、防腐など様々な機能を塗料に付与する。
水または
有機溶剤
樹脂を溶かしたり薄めたりするために配合される液体のこと。

外壁塗料の種類

外壁塗料には一般的によく知られている『アクリル』、『ウレタン』、『シリコン』、『フッ素』など様々なグレードがあります。
そしてそれぞれ与えられた機能によって耐用年数と価格が変わってきます。(上図参照)
それではどんな樹脂の塗料があるのか、一覧で見てみましょう。
※各塗料の種類名を押すと、その塗料の解説へ飛びます。

塗料の種類
耐用年数
価格
アクリル塗料
5~7年
1,000~1,600円/㎡
ウレタン塗料
8~10年
1,800~2,200円/㎡
シリコン塗料
10~15年
2,000~3,000円/㎡
ラジカル制御型塗料
12~16年
2,500~3,500円/㎡
フッ素塗料
15~20年
3,500~4,800円/㎡
無機塗料
25~30年
4,500~5,800円/㎡

外壁塗料のメジャーな種類と特徴

それでは上表に沿って、現在の主な外壁塗装用塗料の種類と特徴の詳細をそれぞれご紹介したいと思います。

アクリル塗料

アクリル塗料は1950年代に開発された塗料です。
耐用年数が短く、耐久性も低いため、近年では外壁塗装で使われることは少ないです。
しかし、光沢があり発色しやすく、何より低価格のため、『数年持てばいい』といった期間限定の建物や、趣味のDIYを活かし、『短いサイクルで塗装を楽しみたい』といったような、塗り替えを何度も行いたい方には最適な塗料です。
また、透湿性が高いため、軒下のような湿気の溜まりやすい部分には効果的な塗料です。

■メリット

・低価格
・光沢があり、発色が良い
・クラックに対しての追従性がある(弾性のもの)

■デメリット

・屋外での耐久性に難あり
・頻繁な頻度で塗り替えが必要
・透湿性が高いので、軒下以外の水分を嫌う外壁材には不向き

ウレタン塗料

アクリル塗料は1970年代にシリコン塗料が一般的になる前に普及していた塗料です。
非常に伸びが良く、木から金属に至るまで、塗る場所を選ばない万能塗料で、独特の光沢があるのが特徴です。
環境と立地によってはそれなりの耐用年数も期待できると言った優れものです。
伸びが良く密着性も高い為、付帯部など細部の塗装に非常に適しています。

■メリット

・伸びが良く塗りやすい
・密着性が高い
・安価な上、塗る場所を選ばない汎用性の高さ

■デメリット

・耐久性が劣るため、長期的な外観維持ができない
・コスパがシリコン塗料より劣る

シリコン塗料

シリコン塗料は近年で一番スタンダードな塗料として知られています。
耐用年数・費用共に標準的でバランスの取れた塗料のため、従来のアクリル塗料、ウレタン塗料と比べ最もコストパフォーマンスの良い塗料としてとても人気があります。
また、塗装業者側も取扱いが比較的簡単なことから優れた塗料として普及が広まりました。
そのため数多くの製品が存在するので、色や種類の選択肢が非常に多いです。
しかし、近年、シリコン塗料以上に耐用年数が長く、費用対効果が高い塗料が続々と登場してきたため、ウレタン塗料と同じように人気に陰りがでてきました。

■メリット

・一番スタンダードな塗料のため、安心
・どのメーカーでも人気商品だったため、商品のバリエーションが豊富
・多数商品を生産してきたため、生産管理などのノウハウを極めている

■デメリット

・製品によっては耐用年数が短い
・価格の幅が広く、その性能は価格に相当する

ラジカル制御型塗料

ラジカル制御型塗料とは塗料を劣化させる原因となるラジカル反応を抑える機能を持つ塗料のことです。
ラジカルとは塗料を調色するときに使用する酸化チタン(白色顔料)に太陽光の紫外線があたることで起こります。
発生したラジカルは塗料の樹脂や有機顔料の成分に変化が起こり、剥離や退色と言った劣化を促進させてしまいます。
そのラジカル反応を抑える仕組み作りに成功したのがラジカル制御型塗料(単にラジカル塗料とも呼ばれます)です。
耐候性のほか、美しい光沢、低汚染性にも優れており、高性能な点が魅力です。
2010年代頃から各塗料メーカーが力を入れており、最も注目されている塗料と言えるでしょう。

■メリット

・コストパフォーマンスが非常に高い
・低汚染機能に優れている
・チョーキング現象が抑えられる

■デメリット

・実績が少ない
・選べるメーカーが少ない
・化学技術満載で複雑すぎて、そのメリットが理解されにくい

フッ素塗料

フッ素塗料とは、蛍石を原料としたフッ素樹脂を使った塗料のことを言います。
また、フッ素塗料は耐熱性・耐寒性が高いため、あらゆる気候に対応でき、さらには酸性雨や太陽光の紫外線に強いため、耐用年数が非常に長いのが特徴です。
また、防汚性にも優れ、耐用年数が長いことから、塗り替え回数が少なく出来るため、一回の施工価格は高いですが、長期的に見ると塗装頻度を減らすことができるので、トータルコストが抑えられます。
耐候性と寿命の長さから、スカイツリーや六本木ヒルズなどの有名な高層ビルの塗装にも使用されるほど、高機能・高耐久のハイグレード塗料です!

※フッ素塗料については下記の記事で詳しくご紹介していますので、ご参考にご一読ください。

■メリット

・耐用年数が長い
・汚れが付きにくい

■デメリット

・高価
・塗膜が硬いため、ひび割れが起こりやすい

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無機塗料

塗料が劣化する原因は有機物質を含んでいるためであり、無機塗料とは成分にその有機物をほぼ含まず、ケイ素などの無機物質を主成分として作られた塗料のことです。
ケイ素とはガラスや鉱石、陶器などのことで、身の回りで幅広く使われています。
無機物質は紫外線に分解されないため、太陽光に強く、他の塗料と比べて耐用年数が長いためフッ素塗料と同じく、塗り替え回数を抑えることができます。
そのため、フッ素塗料同様、長期的にみるとトータルコストを抑えられることができます。
また、防汚性や耐候性等、機能面も他の塗料と比べて高く、長期間美しい外壁を保つことができるのも魅力です。

※無機塗料については下記の記事で詳しくご紹介していますので、ご参考にご一読ください。

■メリット

・最も耐久性が高い
・美観性に優れている
・塗り替えの回数が少ない

■デメリット

・高価
・高い塗装技術を持った職人の腕が必要
・他の箇所のメンテナンス周期とズレる可能性がある

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外壁塗料に必要な性能

ここまででいろいろな塗料についてご説明してきましたが、残念ながら全てを兼ね備えているスーパー塗料は存在しません。
そのため、ご自宅の環境や状況に一番適している塗料の選択が非常に大切です。
そこで次は塗料に必要な性能について解説していきたいと思います。
また、その性能が優れている塗料もご紹介します!
(※表記していない塗料でも優れているものもたくさんあります。一部としてご参考ください。)

1.耐久性(耐候性)

耐久性とは「塗料を外壁に塗装してからどのくらいその初期の状態を保つことができるか」と言うことです。耐候性とも呼ばれます。
耐久性は高ければ高いほど塗料として優れていると言うことになります。
また、塗料には水性と油性の分類もあり、それによって、耐久年数は異なります。
特に、油性であると、比較的長持ちしやすいです。

優れている塗料:無機塗料、フッ素塗料

2.防カビ性・防藻性

これはその名の通り、カビや藻の繁殖を抑える力です。
外壁にとってカビや藻の発生は大敵です。
発生当初は軽くこすれば落ちるものがほとんどですが、そのまま放置していると次第に根を張り外壁自体の劣化に繋がります。
特に湿気の多いところや日当たりの悪い場所にある建物はカビや藻の繁殖が高いため、注意が必要です。
カビや藻が繁殖すると建物の外観が悪くなり、外壁の保護機能も低下してきてしまいます。

優れている塗料:ほとんど全ての塗料に付与されている基本的な性能です。

3.防汚性(低汚染性)

防汚性、低汚染性とは塗装後の外壁表面に汚れの付着がしにくい性能のことです。
これがあることにより、汚れが付着しにくいだけでなく、雨などで汚れが簡単に落ちやすく、メンテナンスが非常に楽になります。
また、ひと目につきやすい住宅の外壁は見た目も重要です。
キレイで美しい状態の外壁を長く維持するためには効果的な性能です。

優れている塗料:フッ素塗料、シリコン塗料

4.遮熱性/断熱性

遮熱性と断熱性はどちらも太陽光線の反射性能を備え、特に暑い夏場に室内の温度を快適に保ちます。
これらは同じような意味にとらわれがちですが、遮熱性と断熱性では以下の点で違いがあります。
 
・遮熱性:太陽光を反射し、熱の吸収を防ぐ
・断熱性:太陽光を反射し、熱の吸収を防ぎ、建物の内外の熱移動を抑制する
 
そのため、遮熱性は夏場には効果を発揮しますが、断熱性は夏と冬、両方で効果を発揮します。

・遮熱性

 優れている塗料:フッ素塗料、ウレタン塗料

・断熱性

優れている塗料:シリコン塗料、ウレタン塗料

5.親水性/撥水性

親水性とはその名の通り、水と親しいかどうかです。
反対の言葉は撥水性で、水をはじくことです。
両方共、前述した防汚性に関連付いてきます。
 
親水性は水になじみやすい性質のため、ホコリや汚れが付着しても、雨が降れば一緒に洗い流すことができます。

これを「セルフクリーニング機能」と呼んでいます。
しかし親水性は晴れの日が続くと汚れを落とすには、外壁に水をかけなければならないと言った手間が発生します。

逆に水滴となって流れ落ちるのが撥水のため、そもそもの汚れが付きにくいです。
撥水性は通気性に劣るため、内部からの水分や湿気も通さず、内部に結露が発生することがあります。
そのため、寒暖差が激しい地域や冷暖房を頻繁に使う場所には不向きです。

・親水性

優れている塗料:無機塗料、フッ素塗料

・撥水性

優れている塗料:フッ素塗料、シリコン塗料

まとめ

いかがでしたでしょうか。
塗料は日々、新しい種類や商品が開発されており、時代と共に人気の商品も遷移していきます。
その中でご自宅に一番適している塗料を選ぶことが、外壁塗装の満足度を上げるのに非常に重要なこととなります。
様々な塗料があり、どれがいいの!?となった時に参考にしていただければ幸いです。