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ベランダやバルコニーの防水塗装が必要な劣化症状と費用について

茨城県筑西市の塗装会社、ライズペイントです!

実家に出掛ける用事があり、何の気なしにべランダに出てみると、ウレタン防水で仕上げたベランダの防水面の劣化症状が目に留まり、室内などの日常生活を過ごす空間の掃除や、庭のお手入れ等とも違い、ベランダやバルコニー等の掃除やメンテナンスは、専門の知識が無いとなかなか手が行き届かないものなのだと痛感しました。施工してから4年程の月日が経っているので、丁度メンテナンス時期だったこともあり、劣化症状が気になったのは、ベランダやバルコニーの防水工事のメンテナンス時期を1番に把握している施工業者の職業柄ゆえの着眼点なのかもしれません。

これからベランダやバルコニーの防水工事をご検討されて、本記事をご覧頂いている読者の方々に、ご自宅のお住まいでも、なかなか気付きにくいベランダやバルコニーの劣化症状と、ベランダやバルコニーの防水工事施工をご検討する際に、重要な費用の相場を知って頂きたいと思い、ベランダやバルコニーの防水工事が必要な劣化症状と費用相場について、今回は解説していきたいと思います。

一般住宅のべランダ・バルコニーの防水層に防水工事が必要な劣化症状とは?

雨漏りの原因に繋がるのが、ベランダ・バルコニーの防水層の劣化・破損が多くの原因になります。
耐久年数に関わらず劣化現象が発生して来たら、まず、初期段階ならばトップコートメンテナンス、劣化の進行が進んでいる場合や破損個所が目立つ場合には、早急な改修工事が必要になって来ます。
そこでこの章では、ベランダやバルコニーの改修工事が必要になって来る時期と、劣化症状をご紹介していきたいと思います。

ベランダやバルコニーの防水層に防水工事が必要な時期の理由とは?

お住いになる住宅の新築時には、ベランダやバルコニーの床面に防水工事が施されている事はご存知かと思います。もちろん、外壁や屋根の塗装と同様で、ベランダやバルコニーの防水層も、年々、月日が経つごとに経年劣化していきますので、防水層本来の防水効果は徐々に無くなっていきます。
防水層が本来の効果を失ってしまうと言う事は、雨水がベランダやバルコニーの内部に次第に浸入していき、やがては室内への雨漏りに繋がりかねないと言うことです。
雨漏りが起きてしまう事で、建物の構造躯体の腐食へと進行し、やがて白アリの繁殖が発生すると言うような建物自体の大きなトラブルへと発展し、最終的に室内の雨漏りが発生してしまいます。
ベランダやバルコニーの防水層に劣化が目立ち始める前に、防水面のメンテナンスや、防水工事の再施工を行う必要性があります。

ベランダやバルコニーの防水層の耐久年数は施工から10年〜15年

トップコートの下にある防水層の耐久年数は、施工に使用する素材によって、劣化の速度や劣化具合は変わってきますが、一般的に経年劣化が進み、約10年〜15年で防水効果は徐々に失われていきます。
10年を目安に、べランダやバルコニーの防水面のメンテナンスや防水層の再施工をする事をご検討されて良いかと思います。可能であれば、5年おきにメンテナンスを行えれば間違いありません。
しかし、目で見て分かるほどの大きく深いひび割れや、ベランダ近くの天井や壁から雨漏りが発生している場合は、すぐに補修を行わなければなりません。ベランダ防水は、使用する素材の種類が豊富なため、業者を通して相談すると良いでしょう。

ベランダやバルコニーはDIYはできる?

ベランダの防水工事はDIYでも出来る場合があります。
例えば、トップコート部分のみの劣化であれば、市販のベランダ用塗装剤での補修なら十分にできます。
しかし、塗装を失敗したりしてしまうと、後々トラブルにつながることもあるので、できれば専門業者に依頼することをオススメします。
専門業者に依頼することで保証がつき、トラブルが起こった時にも対応してくれます。

ベランダやバルコニーの防水工事は、外壁塗装と同時施工をする事がオススメ

同時施工をオススメする理由として、外壁塗装と防水層のメンテナンスの周期が同時期に重なる事が多く(※防水材と外壁塗料との耐久年数の関係で同時期に重なりやすくなる)外壁塗装に劣化現象が目立ち始めると、防水層にも劣化現象が起こり始め、雨水が浸入しやすくなってしまうからです。
この様な理由から、一般的に防水工事と外壁塗装工事は同時施工した方が良い、と言う事になります。
近年では塗装工事の職人と防水工事の職人を自社に抱えて外壁塗装工事・各種防水エ事と、2つの工事を施工している業者もいますので、出来るだけ1度の足場仮設で外壁塗装と防水工事の同時施工をご検討する事で、2度の足場仮設をして別々の工事で施工するよりも、同時施工が費用の方もお得になるので、断然オススメです。

ベランダやバルコニーの防水層におけるそれぞれの劣化症状

劣化症状① <ベランダやバルコニーの防水面の色褪せ>

防水層の表面が色褪せてきたら、トップコート自体の保護機能が低下している可能性が高く、防水工事の施工が必要なサインです。
※この様な症状が発生してきたら、なるべく早めにトップコート塗装によるメンテナンスが必要です。

劣化症状②<経年劣化による防水面に出て来る小さなヒビ割れ>

防水層の表面に、ヒビ割れの発生を確認した場合は、トップコート塗装によるメンテナンスが必要なサインです。防水部分がヒビ割れてしまうと、ヒビ割れ部分から雨が入り込んでしまいます。このヒビ割れはV字型に入り、広がっていくことが多いです。ヒビ割れを放置すると劣化速度はどんどん上がってしまうので、早めに補修することをオススメします。
しかし、髪の毛程度の細さのヒビ割れであれば、そこまで心配する必要はありません。
※トップコートメンテナンスを施工される際には、防水層の表面のヒビがトップコート表面だけに発生しているのか、防水層自体に及んでいるのかを施工業者に確認してもらい、施工する事をオススメします。

劣化症状③<大きなヒビ割れや剥がれ>

防水層表面に大きなヒビ割れや膨れ、浮きや剥がれ等が目立つようになったら、防水層の改修工事が必要になって来ているサインです。
※この様な劣化症状が目立つ様になって来たら、下地からの劣化症状になるので、改修工事が必要になって来ます。ご依頼する施工業者に相談して、防水層自体の改修工事をご検討する事をオススメします。

劣化症状④<ドレン(排水口)の詰まりや水たまりが出来た>

塗装の剥がれや膨張によって、水の流れが悪くなってしまい、水たまりがベランダの床面に出来る様になったら、ドレン(排水口)に落ち葉やホコリなどが詰まっていたり、苔が発生して詰まりを起こしている可能性があります。
対処の方法として、まずはドレン周りの掃除、洗浄をしてゴミを除去し、水が流れるかどうかをチェックしましょう。掃除をしても水が流れなかったり、水たまりが解消しない場合は専門業者に相談し、一度みてもらう事をオススメします。
※まれにべランダやバルコニーのドレンの勾配不足が原因で水溜りが出来ている場合もあります。ベランダには雨水がスムーズに流れるように、排水溝に向かって緩やかな勾配を作るように設計されています。
しかし、勾配がしっかりしていないと、防水をしていても水が溜まりやすくなってしまいます。
その場合は下地からの改修工事が必要になってきます。

劣化症状⑤<雑章や苔の発生>

べランダやバルコニーの排水溝やドレン(排水口)周りに風で飛ばされてきた土埃などが蓄積すると、雑草や苔の発生に繋がってしまいます。特に雑草は根が張ると非常に強く丈夫なので放置してしまうと防水層自体を傷めてしまう可能性が出てきます。
雨漏りの原因にも発展してしまう事なので、そうなる前に早目の対策が必要になってきます。
※万が一、防水層に破損個所が見付かった場合には、防水層の改修工事が必要になってきますので、施工業者に相談する必要があります。

劣化症状⑥<雨漏りや雨染みが発生した>

べランダやバルコニーは常に雨漏りの発生原因と隣り合わせの状態になりますので、べランダやバルコニーの下から雨漏りが階下に見られる場合、防水層の劣化や内部で漏水している事が予測されます。この状態は、すでに家の内部に水が入って来ており、家の中からも劣化し、家全体に悪影響を与える可能性があるため、すぐに対処しなければいけません。
雨漏りは甚大な被害を引き起こす可能性が大いにありますので、構造躯体に腐食や白アリが発生する前に、雨漏りを発見したら、早急な改修工事が必要になります。

ベランダやバルコニーの防水工事施工が高額な費用になる劣化症状

分かりやすい部分から説明すると、ベランダやバルコニーの劣化や破損が著しく目立つ場合、防水工事の施工費用は、やはり高額になってきます。
例を挙げますと、劣化した防水層から雨水が浸入し、防水層の中の構造躯体や下地合板などが腐食している場合、また、室内への雨漏りが発生してしまった場合も、改修工事が必要になるので、施工費用は高額になってしまいます。
通常のベランダやバルコニーの防水工事施工の場合には、施工費用もおよそ8〜15万円程の施工費用で済みますが、雨漏りの修理などを併せて行う改修工事を施工する場合には、通常の防水工事の施工費用よりも2倍以上の費用がかかり、改修工事の施工費用が高額になる可能性が充分に考えられますので、防水層に劣化症状や破損部分を見つけた場合、放置せずに早急に施工業者に相談する事をオススメします。
また、防水層の経年劣化による寿命が過ぎる前に、定期的なトップコート塗料での塗り替えによるメンテナンスを施工する事で、防水層を保護し、耐久年数の寿命を延ばす事で、ベランダやバルコニーの劣化防止に大いに役立ちます。

一般住宅のベランダやバルコニーの防水工事施工の費用相場

この章でご紹介させて頂くのは、ベランダやバルコニーの防水工事の費用相場や各防水工事の工期について、ご紹介していきたいと思います。

1.一般住宅のベランダ・バルコニーの㎡(へいべい)単価の相場

防水工事の各、項目
費用相場(1㎡辺り)
工期
FRP防水
5,000~9,000円/㎡
1~2日
シート防水
3,000~7,500円/㎡
1~3日
ウレタン防水
3,000~7,000円/㎡
3~5日
トップコート塗り替え
2,000~3,000円/㎡
半日〜1日


※上記の施工方法のいずれかの場合、別途費用で高圧洗浄(100円〜300円/㎡)や、下地処理・養生などの費用がかかってきます。
一般住宅のベランダ・バルコニーの防水工事施工費用の総額は8万円〜15万円の費用になるのが、一般的な施工費用の相場になります。
トップコート塗り替えのみの施工の場合は、あくまでも防水層の補修の為のトップコート塗り替え工事になりますので、防水層の改修工事よりも低価格で施工出来ます。防水層の経年劣化を遅らせる為にトップコートの塗り替えをこまめに施工する事で、防水層を紫外線や雨水から守ってくれる、定期的なメンテナンスをオススメします。

2.トップコートメンテナンスにかかる費用相場とは

トップコート塗料の種類

1㎡辺りの単価

ボリエステル系

2,200円~3,000円/㎡前後

ウレタン系

2,000円/㎡前後

べランダやバルコニーの防水面のメンテナンスによる、トップコート塗料の塗り替えの施工費用は、ベランダやバルコニーの広さによっても異なりますが、高圧洗浄やケレン・目荒らし作業(アセトンで旧防水面を拭く作業など)や、プライマー塗布の人件費がかかりますので、概算で総額4〜8万円位の施工費用になるのが一般的な施工費の金額です。

適正価格で施工してくれる業者を選ぶ為の3つのポイント

この章では、品質と価格のバランスが適当と思われる価格帯で施工してくれる業者の選び方を紹介します。
ベランダ防水は、正しい工事が行われているのかを仕上がりのみで判断するのが難しい施工です。
以下の項目に当てはまる業者を選んで、品質の高い内容のベランダ防水にしていきましょう。

1.見積もりの内訳や詳細をきちんと記載してくれる業者

何の工事に、金額がどれくらい掛かるか詳しく記載してくれる業者を選びましょう。項目ごとに金額が分かることで、それぞれ適正価格で見積もりをしてもらえているかや、工事に必要な材料や工程が見積もりから抜けてしまっていないかが分かるからです。
金額の安さだけで選んでしまった結果、正しい手順で工事がされていなかったり、工程を省略されてしまい、防水効果を発揮できない仕上がりになってしまった、という話もあります。
必ず、合計金額だけを見て選ぶのでなく、内訳やそれぞれの項目が適正価格かどうかも確認してから工事を依頼するようにしましょう。

2.見積もり前に、しっかりと現地調査をしてくれる業者

見積もり前に、最低でも30~60分程度の現地調査をしてくれる業者を選びましょう。
なぜなら、このくらいの時間をかけないと施工箇所の正確な面積や、どの位劣化してしまっているのかがきちんと把握できないからです。
例えば、本来よりも大きい面積での見積もりだった場合、余計な費用を取られてしまうのは避けたいところです。
少な過ぎても、工事中に材料が足りなくなってしまって後から追加費用が掛かってしまうし、時間にもロスが生まれてしまいます。
また、施工箇所の状態を把握しておくことで、適切な工法や材料を提案してもらえるので、工事後も不具合が起こってしまうリスクを抑えられます。

3.自社職人で施工を行っている業者

自社職人で施工を行っている会社を選べば、コストを抑えつつ質の良い施工内容になります。
なぜなら、防水工事は専門の知識やノウハウがないと高品質な工事になりません。また、塗装工事と比べると、まだまだ出来る人が少ない為、別の会社に手伝ってもらっている業者も多いです。
自社の職人の施工でないと、その分余計にコストがかかってしまいます。
HPなどに自社職人で施工している旨が記載されていることもありますが、無い場合は、自社の職人で施工しているかどうか担当者に直接聞いてみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事では、ベランダやバルコニーの各種防水工事施工における防水工事が必要な劣化症状と費用相場についてご紹介させて頂きました。
定期的なトップコートメンテナンスの重要性などを解説させて頂きましたのも、ベランダやバルコニーの防水層を紫外線や雨水から保護して、防水層の経年劣化による寿命を延ばす事で、建物を長く維持させる為の重要性をお伝えしたく、ご紹介させて頂きました。
ベランダ防水の費用は、どのような工法を選ぶかで変動します。
ご自宅の状態や、どのようにベランダやバルコニーを使っているかを基準に、適正価格で質の良い施工を業者に依頼しましょう。費用が安く済むかどうかではなく、ご自宅に合った提案をしてくれているかどうかで業者を選び、費用と質、どちらも満足のいく工事にしていきましょう。
ベランダ防水が必要な時期は、合わせて床下の点検をした方が良い時期と重なります。
大事なご自宅を支える部分ですので、ぜひ、この機会にチェックしてみて下さい。
本記事をご覧になり、参考にして頂ければ幸いです。最後までご覧頂き、ありがとうございました。