皆様こんにちは!茨城県筑西市の塗装会社、ライズペイントです!
外壁塗装と聞くとその文字通り、外壁に塗料を塗る事を思い浮かべますよね?
でも外壁塗装と言ってもすぐに塗り替える訳ではなく、その前に行わなければならない下処理があるのを
ご存知でしょうか?
今回はその下処理である高圧洗浄や養生の大切な理由をご紹介したいと思います。
塗装前の準備はなぜ必要?
質の高い外壁塗装が行える最も重要な事の一つとして挙げられるのが「下処理がしっかりされているか」です。
壁面に塗料をしっかり付着させるためには、まず、壁面に付いた長年の汚れを綺麗に落とさなければなりません。
また、家自体や車、植栽などの養生・家の周りの養生もしっかりしておくことで、塗料による匂いや飛散防止などから近隣トラブルの回避にもなります。
そのため、下処理を行うことは絶対に必要な工事工程なんです!
高圧洗浄
高圧洗浄とは外壁細部のチェック、防水のための養生、水道代金、乾燥におく作業時間を含め、お客様にとってもご負担の大きな工程になりますが、それでも塗料の硬化を最大限に発揮させるためや仕上がりに大きく影響を及ぼす作業となります。
そのため非常に重要な工程になりますので、外壁塗装を行う際は必ずオススメする工程です!
しかし、外壁の補修塗装工事の際、高圧洗浄が必要になってくる理由としての可否は施工業者によって対応が異なる場合もあります。
高圧洗浄の工程は多くに浸透してきましたが、未だに水洗いのみで塗装する施工業者もいるのも現実ですので、施工業者選びにはご注意ください。
高圧洗浄が必要な理由
①チョーキング現象(白亜化現象)
外壁におけるチョーキング現象(白亜化現象とも呼ばれます)とは外壁の色にもよりますが、外壁の表面を指で軽く触れると白く粉状のものが付着します。
長年劣化を重ね外壁の表面に劣化した塗膜が浮き上がるので、このチョーキング現象の起きたままの外壁にそのまま補修塗装を行っても、古い塗膜が塗装する塗料の硬化の邪魔をして補修した塗料が剥がれやすくなります。
古い塗膜、汚れ、カビ、錆び等を高圧洗浄でしっかりと除去することが重要になります。
②高圧洗浄作業で仕上がりが決まる
外壁の補修塗装をする前に先ず最初に足場の仮設をします。
高圧洗浄をして取り切れない汚れは手作業で除去します。
高圧洗浄機は呼び名の通り高圧の水流ですので、使い方を誤ると建物自体にダメージを与えてしまう恐れがあります。
そのため、専門業者の知識と技術が塗装の仕上がりを左右します。
業務用高圧洗浄機と家庭用高圧洗浄機の違い
近年では家庭用が普及したこともあり身近になってきている高圧洗浄機ですが、外壁塗装工事に使用する
高圧洗浄機は業務用です。
ちなみに各高圧洗浄機の圧力は下記のとおりです。
・家庭用高圧洗浄機/水圧/8~12Mps(メガパスカル)
・業務用高圧洗浄機/水圧/14.7Mps(メガパスカル)以上
見ての通り、圧力が違うため、洗浄力がかなり変わってきます。
家庭用高圧洗浄機は軽量で静かなタイプがあり、何よりリーズナブルな値段で購入出来るのがメリットです。
一方、業務用洗浄機は強い洗浄力に加え、耐久性が高いのが特徴です。
家庭用高圧洗浄機では落とせなかった、あるいは落とすのに時間が掛かっていた汚れも業務用高圧洗浄機ではあっという間に落とすことができます。
これを用いて外壁塗装を行う前に外壁に付いた長年の汚れを一気に落とし込みます!
ハイパワーガソリン式
業務用高圧洗浄機はガソリンエンジン式が主流になっています。
ガソリンエンジンを使用しているため、パワーが強く水圧も高く、短時間で広範囲の高圧洗浄が可能になります。
メリット…電源の取れない場所でも場所を選ばず使用できる
デメリット…エンジン音が大きい
※エンジン音が大きいので塗装工事を着工する前に近隣のご家庭にご挨拶してくれる丁寧な施工業者をお選びになることがより良い工事に繋がります。
手抜き作業は無いか要チェック!
中には高圧洗浄を2~3時間くらいで済ませて作業を完了する施工業者がいます。
先に触れましたが、高圧洗浄作業は外壁の劣化の状態を確認しながら劣化した塗膜を落としていく手間の掛かる作業工程で、一般的な一戸建ての住宅35㎡程ですと屋根から外壁の高圧洗浄に掛かる時間はおよそ6~7時間くらいの作業工程になり、高圧洗浄後の乾燥のために1~2日間空けることが必要とされています。
ここで見積書に「高圧洗浄作業一式」とまとめられている場合は要注意です!!
作業単価は㎡数で提示されるべきことなので、価格の提示が明確ではない時は内訳を確認してください。
水道代は施主様のご負担となるので、事前に水道代の目安を確認しておくと良いです。
外壁の㎡数や地域により水道代の合計は異なりますが、1日の作業でおよそ数千円でおさまる事を目安としてください。
※外壁塗装は春夏秋冬の四季を経て年々劣化していきますが、外壁塗装仕上がり時の状態を如何に長く保つ事が出来るかは施工業者をどのように選ぶかで大きく左右されます。
外壁塗装前に掛かる下処理の工程の重要さを十分に認識した上で専門の知識と技術のある信頼の置ける専門の外壁塗装業者にご依頼ください。
業者選びについては下記の記事で詳しくご紹介していますので、ご参考にご一読ください。
トラブルを防ぐ!業者選びのポイントまとめ
養生
外壁塗装をご検討されている方や外壁の補修塗装のご経験のある方は、お見積りや補修塗装工事のご説明の際に養生(ようじょう)と言う用語を目にしたり耳にしたりしたことがあると思います。
外壁塗装に行う養生とは塗装箇所以外に塗料が付着しない様にビニールで出来た養生専用の材料を使用してカバーすることです。
外壁塗装における養生の必要性とは多く、足場仮設時の養生ネットから全ての養生において重要な役割があります。
近隣の住宅や自動車への飛散防止などからの近隣トラブルの回避のためもあります。
①外壁塗装における養生とは
塗料は液体ですので、風など特に強風では数百メートル先まで飛散しますので、飛散防止ネットで建物全体を覆い窓枠や破風板、雨樋等の塗装の仕上がりに塗料の飛散が影響する箇所全体にビニールやブルーシートを使用して養生します。
また、養生の必要性として飛散防止以外にも、外壁と窓枠や玄関周り等の見切りと呼ばれる境界線部分の仕上がりの美しさにも大きく関係していきます。
②養生費用は施工箇所の多さや広さで変動する
外壁塗装工事では「塗料代金」、「足場仮設費用」、「施工費用」で構成されますが、養生費用は外壁塗装の施工費用に含まれることが多く、養生費を無料と宣伝している施工業者もいますが、実際のところは発生しています。
明確に記載されていない場合、気になるようでしたら、施工業者に一度確認することをお勧めします。
ちなみに、養生の1m単価の相場は目安で¥250~¥400くらいになります。
施工業者によって、お見積りの表記内容は異なりますが、外壁塗装工事には重要な作業工程になりますので、施工箇所に応じた費用が発生していることを認識しておくと良いでしょう。
養生が必要な箇所
施工業者は塗料の付着箇所や飛散が予測される箇所全てに養生をしますので、養生とは敷地外への飛散防止にも効果があります。
そして敷地外への飛散防止はもちろんのこと、室内や敷地内の所有物への飛散も可能な限り防ぎたいですよね。
そこで次は、養生が必要な箇所について紹介します。
①小物(表札、ポスト等)、付帯物など
雨樋やポストの付帯物や小物などの細部にもしっかり養生をします。
ポストには養生の必要な場合と必要ではない場合があり、ポスト周辺を塗装する場合は必要になります。
ポストの開閉部分は施工業者が開閉できるように養生をします。
雨樋は外壁から近い位置にあるため、塗装時の塗料飛沫がかからないよう丁寧に養生します。
②玄関周り
床はノンスリップシートと呼ばれる養生シートを使い、
人が歩く際に躓いたり滑ったりしないように養生し、
玄関ドアや窓などは開閉できるように養生します。
しかし、養生中の出入りは転ばないよう気を付けてくださいね!
③室外機、給湯器など
室外機、給湯器などの設備については給気口を塞がない専用のカバーを使い養生します。
又、メッシュカバーを使い室外機を養生して通常通りエアコンも使えます。
大きな事故にも繋がる事なので、施工業者の配慮で給湯器や室外機の給気口は設備を使えるように養生はしているはずですが、念のため、設備を使う前に施工業者に一言、確認を取ることも重要です。
④車
外壁塗装中には塗料の付着を防ぐために車専用の養生カバーを使い、1台まるごと養生します。
養生カバーは簡単に取り外せますので、外出の際はカバーを外すだけですが、念のため、施工業者さんにお声がけください。
⑤植物、花壇
植物や花壇も養生します。
ご家庭で大切にお手入れされている植物を折ってしまったり、枯らさないように施工業者は細心の注意をして養生します。
※日頃お手入れの行き届かない養生の必要な植物については、施工業者から外壁塗装に絡む塗装部に接する枝を落とさせて頂く旨、お話があります。
養生貼りから剥がしまでの工程
外壁塗装の大まかな流れと養生の有無は下記の表の通りです。
養生は塗装工事最初から貼るわけではなく、塗装が始まる前から塗装が完了するまでとなります。
工事日程 | 作業工程 | 養生 |
---|---|---|
1日目 | 足場仮設 | × |
2日目 | 高圧洗浄 | × |
3日目~4日目 | 洗浄後乾燥 | × |
5日目~6日目 | クラック処理、下地処理など | × |
7日目 | 養生貼り | 〇 |
8日目~11日目 | 下塗り | 〇 |
中塗り | 〇 | |
上塗り | 〇 | |
12日目 | 養生剥がし | 〇 |
養生中でも快適に生活を
外壁塗装中、特に養生が始まってからは家が囲われてしまうため、外の作業状況に注意しながら生活することになります。
いつもやっていることが当たり前でなくなる工事中の生活の不便やストレスを少しでも減らすために、施工前に一日の流れを把握し、不便になる箇所とその対策法を確認しておくことが重要です!
▼開閉したいドアや窓は養生前に施工業者に伝えておく事です。
▼養生中でもエアコンや換気扇も使えますので安心です。
▼工事着工前に開閉したいドアや窓、エアコンや換気扇の使用についてご相談しておくと良いでしょう。
養生してある期間を快適に生活するためにも上記のことを覚えておくと良いでしょう!!
下処理/下塗り
どんな仕事でも下準備が大切で職に仕事の言葉でも段取り7分の仕事が3分と言いますので、
地味な作業こそ下準備が肝心としっかりした作業手順で進めることで仕上がりが左右されてきます。
つまり、綺麗な仕上がりには下処理/下塗りが決め手なんです!!
不十分な下処理は施工不良の原因に
▼塗装後は光沢もあり綺麗な仕上がりだった外壁がよく乾燥させたら色ムラが目立った。
▼塗料がはじかれてしまい、うまく塗装が出来なかった。
※上記は下処理が不十分だった場合に良く起こる施工不良です。
一見、汚れや補修部分が目立たない平滑な屋根や外壁でも、錆び、カビや苔、砂埃、油分、昆虫の巣や卵など異物の上から塗装をしても施工不良の原因となり、また異物などが無くても、クラック、建材の剥がれや穴、既存の塗料の剥がれなどがあるのも施工不良の原因に繋がります。
塗料の耐久性を減少させる原因にも
下処理が不十分な状態で屋根や外壁の塗替えをしてしまうと施工不良の原因に繋がり、塗装の耐久年数は10年を目安とされていますが施工不良を起こしてしまうと、塗料の効果も減少し目安とされる10年を経過する前に塗料が剥がれるなど劣化し始め、長持ちしません。
外壁塗装は安い金額ではないので、なるだけなら長持ちさせたいですよね?
しかし劣化が始まると塗装時期を早めてしまうため、メンテナンス費用の負担も増えてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は塗装前の下処理の重要性をご紹介いたしました。
外壁塗装は1年や2年ごとという短いサイクルではなく、概ね10年という長い期間で行います。
その10年で塗装は当然劣化していきますが、仕上がりの状態をどれだけ長く保てるか、は依頼した施工業者の下処理への対応で大きく変わります。
外壁塗装を検討する際は塗装前に行う下処理にも配慮ある施工業者に選ぶことで、納得のいく仕上がりに
なるのではないでしょうか!!