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塗装職人が解説!打ちっぱなしコンクリートの外壁塗装の基礎知識

茨城県筑西市の塗装会社、ライズペイントです!

今、一般住宅のコンクリート造のデザインと言えば「打ちっぱなし」が代表的だと言えるでしょう。
一般的には、コンクリートの上に外壁材を打ち付けて施工していきますが、「打ちっぱなし」とは外壁材を打ち付けずに剥き出しのままの状態にしたデザインのことを言います。
そこで、「打ちっぱなし」の外壁を既存の状態で塗装するには、熟練された塗装職人の技術も必要になりますが、コンクリートの外壁に対する知識も必要になってきます。
今回の記事では「打ちっぱなし」の外壁における基礎知識をご紹介していきたいと思います。

外観のデザイン性を重視した「打ちっぱなしコンクリート」の特徴とは?

外観のデザイン性を重視した、打ちっぱなしコンクリートですが、コンクリートの地肌をあえて剥き出しにする分、経年劣化によるクラックや雨などによる染み等が目立ちやすいと言う一面もあります。
そこで、メリットとデメリットを踏まえた上で「打ちっぱなしコンクリート」の外壁の特徴をご紹介していきたいと思います。

打ちっ放しコンクリートの外壁が染みになりやすい原因とは

コンクリートの性質自体が水分を吸収しやすいので、溜まった雨水を表面にとどめてしまいます。
日光が当たり、外壁の表面温度が上昇していく事で、水分も蒸発されていきますが、水垢などの汚れは蒸散される事はありませんので、黒ずみとして残ってしまうのが染みの原因となります。
打ちっぱなしコンクリートの外壁に多く見られる代表的な例が、上から下に流れるように「一本の黒い線ができている状態」の物が多く見られます。

打ちっ放しコンクリートの外壁にクラックができる原因とは

雨水などの水分による染みとは対照的に、乾燥状態が続く事で起こるのが、クラック(ひび割れ)です。
コンクリートの外壁は、温度差が開くことから、内部と外部で対になる影響力の関係も激化し、外壁のクラックが発生します。
このような原理から、凍害によるクラック(ひび割れ)の発生も多く報告されていると言われています。

打ちっ放しコンクリートの外壁のデザイン 性以外のメリットとは

コンクリート外壁の外観に、お洒落な演出をするためにデザインされた「打ちっぱなしコンクリート」ですが、実は耐火性・防音性・頑丈というメリットも兼ね備えています。
木造とは違い、コンクリート造りはセメントを原料としていますので、「火事などで燃える心配が圧倒的に少なく」木造よりも層が厚く「音が漏れにくく」「専用の道具などを使わない限り、壁を壊す事が困難」という強度があるという事も特徴の一つです。

打ちっぱなしコンクリートの外壁のメンテナンスと、塗り替え時期とは

打ちっぱなしコンクリートの外壁塗装では、クラックや爆裂破損(※)は別として、劣化の見分け方が難しいという特徴もあり、そのデザイン性を活かすための具体的な塗り替えのサイクルやメンテナンスの方法をまとめてみましたので、ご紹介していきたいと思います。

※爆裂破損とは、発生したクラック(ひび割れ)には、雨水や空気が侵入しやすく、そのせいでコンクリートの外壁内部の鉄筋が錆びた状態になります。
錆び始めた鉄筋は、次第に体積を膨張させていきますので、この体積増加によってコンクリートの内部から破裂してしまいます。この現象を爆裂と呼ぶことから「爆裂破損」と言います。

塗り替え時期について、下記のサイトも参考にしてみて下さい。↓↓↓

塗り替えっていつやればいいの?外壁塗装の最適な時期の見分け方

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打ちっ放しコンクリートの外壁の塗り替えの目安は?

打ちっぱなしコンクリートの外壁塗り替えの時期は、お選びになる塗料によって、多少の差はありますが、通常一般的に塗り替えの目安は6〜7年程度だと言われています。例えば、クリアー塗料を使用するとしても、耐久年数が短い物から長い物までありますので、ご依頼される施工業者の方と打ち合わせ、ご相談されることをオススメします。
ちなみに耐久年数の長い塗料のクオリティの順にご紹介させていただくと、
アクリル系→ウレタン系→シリコン系→フッ素系の順になり、フッ素系の耐久年数が12〜15年とされ、アクリル系が5〜8年とされていますので、経験上からオススメさせていただきたい塗料は、お値段は少し高めにはなりますが、施主様のお家の外壁を長く守れる、耐久年数の高いシリコン系の物になります。

外壁のメンテナンスは、塗装業者に相談しましょう

打ちっぱなしコンクリートの外壁におけるメンテナンスとして代表的に挙げられる方法では、高圧洗浄やブラッシング等があります。
ただ、高圧洗浄を強くかけ過ぎたり、ブラッシングで強くこすり過ぎたりすると、撥水の効果も消してしまう可能性があるので、軽めのブラッシングや水圧を弱めての洗浄程度なら特に問題もありませんが、汚れが気になり始めたら、見積もりも兼ねて塗装業者にご相談されることをオススメします。

打ちっぱなしコンクリートの外壁補修方法

すぐに外壁塗装工事の施工ができる状態であれば、撥水材やカラークリアー塗料を塗装するだけで特に問題はありませんが、クラック等がある場合は、補修工事から施工する必要性があります。
そこで、コンクリート特有の「内部と外部で対になる影響力」が原因で発生するクラックや爆裂破損に対する補修方法を解説していきたいと思います。

以下のサイトも参考にしてみて下さい。↓↓↓

外壁が剥がれたら?補修方法と保証について詳しく解説!

こんにちは!茨城県筑西市の塗装会社、ライズペイントです!もし自分の家の外壁が剥がれたら?そんな想像をすることのほうが少ないと思いますが、皆様ならどうしますか?この記事では外壁剥がれの原因から、補修方法、知っておきたい保証 […]

コンクリートの外壁の仕組みと劣化についての関係性を理解する

コンクリートの外壁は、セメントを主成分とします。実は、コンクリートはアルカリ度の高い石灰も含まれていますので、コンクリートの属性は本来ならば強アルカリ性になります。ですが、打ちっぱなしコンクリートの外壁として利用する場合には、雨水や紫外線の影響は決して避ける事が出来ないので、雨水の浸透が繰り返される事から、中性に変化していきます。雨などが降らずに紫外線を受け続けて乾燥状態になると、収縮を頻繁に繰り返します。外部から圧縮される力の影響力には強く、外部に引っ張られる力の影響力には弱いので、内部に鉄筋を組んで引張力に耐えられる構造がコンクリートの外壁の仕組みになっています。
ですが、鉄はアルカリ性には化学反応を起こしませんが、中性に変化すると、化学反応を起こし鉄筋は錆びてきます。鉄筋が錆びるという事は、本来の引張力が軽減されるという事なので、外部に引っ張られる形でコンクリートが爆裂破損する他にも、引張力が加わる時にクラックも発生してきます。

補修方法と塗装について

クラック(ひび割れ)も爆裂破損も、基本的な補修方法は、超微粒子セメントを使用して、破損箇所の表面を被覆する補修方法が代表的になってきます。特にクラック部分には、超微粒子セメントで補修してから専用の下塗り塗料(フィーラー)を使用して保護剤で仕上げるのが主流になります。
爆裂破損の補修方法については、爆裂破損部にサビ止めを注入してからアルカリ性のセメントで補修していきます。塗装する場合には、微弾性のフィーラーやシリコン樹脂を使用して中性化を防止します。
その他、軽度な劣化状態「エフロ(別名・白樺)」が発生している場合は、コンクリート専用の洗浄剤で除去するのが代表的な補修方法になります。

打ちっぱなしコンクリートの外壁塗装方法

打ちっ放しコンクリートの外壁と言えば、無垢な何も塗られていない状態のものを想像してしまう方もいると思いますが、実際の所は、打ちっぱなしコンクリートの外壁にも、雨水がコンクリートの内部に侵入するのを防ぐために、塗装を施すのが通常の施工になります。ここでは、打ちっぱなしコンクリートの外壁の塗装に主に施工されている塗装工法を3つ、ご紹介していきたいと思います。

カラークリアー工法

クリアー塗料と一言で言っても、無色透明ばかりがクリアー塗料ではなく、着色された様々なクリアー塗料の種類があり、色付きながら透明性と高い耐久年数の効果を発揮させる工法で、さび止め・防水性・塗装ムラ防止の効果もあるのが、この工法の特徴になります。
耐久年数は5〜10年になり、平米単価の相場価格は3,500円程度になります。

撥水剤塗布工法

撥水剤を塗布する事は、打ちっぱなしコンクリートの外壁の質感を維持し、高い防水効果も発揮します。
新築の打ちっぱなしコンクリートの外壁には、撥水剤を塗布してから引き渡すのが一般的な引き渡しの条件になります。耐久年数の塗り替え時期のタイミングを把握するには、雨水による雨染みの確認による対策にもなりますが、耐久年数は3〜7年、平米単価の相場価格は1,500円程度になります。

再現工法

打ちっぱなしコンクリートの外壁の劣化した表面を、新築時に近い状態まで戻す工法を再現工法と呼びます。
例を挙げてみると、色合いを戻す事はもちろんのこと、型枠のジョイント(継ぎ目)部分・セパレーターのくぼみ部分・コーナーの面取り部分の風合いまでも再現します。くぼみ部分に見られる劣化部分は、職人に一定以上の技術が求められます。汚れやカビに強く、また、遮熱効果もあります。耐久年数は5〜10年、平米単価の相場価格は5,000円程度になります。

打ちっぱなしコンクリートの外壁塗装にオススメしたい光触媒塗料

通常の外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りが作業工程になり、打ちっぱなしコンクリートの外壁塗装の工程でも、下塗り・ベース塗り・模様塗りといったように、3工程で塗装をしていくのが一般的な作業工程になりますが、汎用水性塗料に一層コートで工期を短期化させる「PIALEX TECHNOLOGIES」のピュアコート水性をイチ押ししたいと思います。

画像出典:PIALEX TECHNOLOGIES ピュアコート水性
https://www.pialex.co.jp/product/purecoat_an_plus/

光触媒性能表示

商品名

ピュアコート水性

光触媒等の種類

酸化チタン

光触媒等加工部位

膜材料外側表面

光触媒等の効果商品名

測定方法はJIS R1703-2に準拠しました。セルフクリーニング効果・分解活性指数7.5mol/L/min ※汚れを分解する性能の目安です。

使用できる場所

屋外

安全性

急性経口毒性、皮膚一次刺激、変異原性について、光触媒工業会の安全性基準を満足していることを確認しています。

使用上の注意

表面に過度の汚れが付着していると、十分なセルフクリーニング効果が得られませんので、定期的な清掃をお勧めします。

※光触媒工業会の分解活性指数の認証基準は5以上であり、大きいほど性能が高いことを表します。

出典:PIALEX TECHNOLOGIES ピュアコート水性
https://www.pialex.co.jp/product/purecoat_an_plus/

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は打ちっぱなしコンクリートの外壁塗装の基礎知識をご紹介しました。
失敗が許されない外壁塗装。技術力は勿論のこと、施主様になる方が、信頼をおける外壁塗装の施工業者さんに依頼する事で、満足、納得のいく外壁塗装工事につながっていくと思います。施工業者も数多くありますが、ぜひご自身で信頼のおける施工業者を選んで、外壁塗装を検討していただけたら、と思います。